従来は一回転以上の回転角度を電気的に、しかも絶対値として検出するにはギアを使って減速し、センサー部分で一回転以内になるように構成するのが一般的でした。
これに対して今回開発した製品は、多回転を減速することなく絶対値で高分解能角度検出可能な新方式を採用しています。
★特徴
①回転角度に応じた周波数出力であり、高分解能です。
②追加部品無く、固定部分と回転部との間で電力や電気信号の伝達が可能です。
③追加部品無く、回転を元に戻すような反力を加えることができます。
④シンプルな構造で、回転のバックラッシュがありません。
⑤低価格で高信頼性です。
★用途
自動車用ステアリング回転角度センサー
多回転バルブの開度センサー
加重計
シートベルト等の引き出し量センサー
等々
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一回転以上する物体の回転角度を、例えばポテンショメータ(可変抵抗器)によって検出すると下図のように180度と540度を区別することができません |
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これを回避するために従来は、減速ギアを使ってポテンショメータ部にて1回転以内に収まるように減速が必要でした。そのため、構造が複雑になるばかりかギアのバックラッシュがあって正確な測定が困難でした。 |
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また、別の方法として減速ギアと基準位置センサー、インクリメンタルエンコーダ、EE-PROMを使って原点位置を記憶し、記憶した原点位置からの回転角度を逐次加算/減算して回転を検出する方法もありますが電源が切断された後の起動直後は正確な位置検出を行うことが不可能でした。 |
そこで、当社開発製品は渦巻き状導体のインダクタンスが巻き回数に関連していることに着目し、写真のような構造で巻き導体のインダクタンスを周波数に変換することによって回転角度を測定します。
これによって、ご覧のとおりシンプルな構造で理論上何回転の回転角度でも正確に絶対位置として検出することが可能になりました。
尚、導体の形状は写真の形状以外にも通常のコイルスプリングのような形状でも可能です。
また、開発品は導体のインダクタンスを測定しておりますが、インダクタンス測定のみならず固定部分に歪ゲージを装着した方法での測定もできます。
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